ツリーハウス施工記録

建築素人がツリーハウスをセルフビルドしています。トラブル続きの施工記録です。随時更新

作業記録 9.20

 

あけましておめでとうございます。2020年も、ご安全にいきましょう。

年は越しましたが、記録はまだ夏のままです。早く追いつきたいと思います。ちなみにまだ完成はしていません。今日は下ごしらえの記事です。

 

前回天井の野地板とルーフィングまでを張ってしまった。これで耐水性はあるため、数週間の雨なら持ってくれるはずだ。ホワイトウッドなどの木材はある程度濡れてもそれほどダメージがないが、合板は一度濡れると色も悪くなるし、曲がるし、黒カビが生える。壁や床の合板を張ってから作業が空く場合は、しっかりブルーシートで雨仕舞をしておかないと、次回来てみたらベコベコのカビだらけということになる。ブルーシートで屋根と壁を全面覆うのはなかなか難しいので、壁合板と屋根合板を貼るときは、一気にルーフィングと透湿防水シートまで張ってしまう道具・人足を確保してから、日を選んで行うのをおすすめしたい。

上記の理由で壁の合板にはブルーシートをぐるりと巡らせ、防水して夏の時を過ごした。

 

さて、いつまでもブルーシートでは不安なので、屋根と壁の止水を十分なものにしたい。したがって、次の作業は屋根材の施工と、壁合板の完成、及び透湿防水シート張りとした。

屋根材はこれまでの記事通り、オンデュリン波板を使うことにしている。カラーバリエーションは赤、緑、茶色、黒と4種類が流通している。悩みどころだが、ここは森に溶け込んだデザインを優先し、背景の杉林に溶け込む緑の屋根を選択した。

 

f:id:deepneuron:20200125220056j:plain

 

近所のホームセンターには長さ1mと2mの2種類が用意されており、2mの方が合計金額が安い。つなぎ目が少ない分施工も楽だろう。しかし自宅から現場への輸送車(自家用車)は、よりによってFiat 500である。積載能力は、2mの棒が何とか数本積めるくらい。板状のものは900x900mmが限度である。ハウスビルダーにあるまじき低容量作業車でここまでやってきている。(いままでどうしてきたか?それは殆どの材料を最寄りのコメリで調達し、お店の軽トラを借りるか、友人の軽トラを借りてやりくりしていたのだ)

当然2000x900mmの波板は搭載不能なので、最も安く済ませる方法、つまり2mを2つに切って輸送するという手段をとった。最寄りのコメリにオンデュリン波板が無いのは確認済みであった。

 

オンデュリン波板は繊維にアスファルトを含浸させてできており、切断方法はのこぎり、丸のこなどで切れるらしいが、切っていくと刃の間にアスファルトがべっとりとこびり付いて、どんどん切りにくくなるらしい。刃の原状回復は困難なため古いのこぎりを使うのはもちろんとして、切断中も絶えず油に濡らして潤滑にしながら切る必要がありそうだ。ちょうど古いのこぎりがあったので、ホームセンターの加工室をお借りして切ることとした。

 

閉店まで1時間あり、まあ切るだけだしすぐ済むでしょと考えながらゴリゴリし始めた。1枚目の半分くらいというところで、鋸が両側の断面に挟まって動かない。これは予想より難航しそうだ。

持参した安いオリーブオイルをぺちゃぺちゃと塗りながら切っていく。なるほど、刃の目に挟まったのもある程度溶け出すし、側面も少し滑りが良くなった気がする。しかし辛い作業に変わりはない。

残り3枚となったところで、蛍の光が流れ始める。これはまずい。なぜなら、今日ここで切り終えなければ、この波板を持って帰る手段が無いのだから。

ここでテンションアップ!オリーブオイルフルパワー!である。もこみち先生、オラに油を分けてくれ…ッ!

汗と油まみれになって「つらい、つらい」とひとりでつぶやきながら、閉店時間に8枚を切り終えた。

店員さんに頭を下げつつアスファルトかすを片付けながら、車の小ささ、己の無力さ、アスファルトの粘り強さなどが脳内を去来するのであった。

 

 

またつらい話になった。次回もつらい話になります。屋根はつらいね。