ツリーハウス施工記録

建築素人がツリーハウスをセルフビルドしています。トラブル続きの施工記録です。随時更新

作業記録 9.21-23 その1

泣きながら波板を切った10日後、友人の助けを得て3連休で作業に向かった。

今回の目標は、屋根の完成と、壁合板の仕上げである。

 

秋は雨風多い季節であったが、幸い雨には降られなかった。晴れ男なので、旅行や外出に天気の心配をしたことがない。小雨であれば外に出ると晴れるため、傘もあまり持ち歩かない。

 

オンデュリン波板(クラシックシート、イージーラインなど)の張り方は下を参考にした。

https://jp.onduline.com/our-tools/videos-0/ondulinerclassic-installation-video

屋根材『ONDULINE Classic』 | オンデュリン・ジャパン - Powered by イプロス

 

オンデュリン波板は蛍の光を聴きながら既に1mごとにカットしてある。縦の重ねは20cm前後、横は1山重ねれば良い。4x4の16枚で屋根全面を覆える計算である。

オンデュリン専用釘も販売されているようだが、入手が面倒なため、コーススレッドを使用した。下が合板1枚なため長さの余裕が12mmしか無い。重ね部分はより野地板までの距離が長くなることも考慮すると、少し長めを準備したい。実際それで合板を何箇所も突き破ったが、その下は屋根用断熱材の上の通気層となる予定なので、見栄え上も安全上もそれほど影響がない。

屋根の頂上部、つまり切妻屋根の場合は棟で、片流れ屋根では最上流部となる部分だが、ここには専用の棟カバーがあるため、これを用意した。

 

www.komeri.com

 

切妻屋根では、棟部分において野地板下の通気層の出口を工夫する必要があるが、片流れでは軒下に出口が来るため、屋根においては検討不要だ。

 

もう一つ必要なのが、釘穴を止水するための専用キャップである。これもホームセンターで300個を用意した。

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1mの屋根材ひとつにつき、真ん中と重ね部分の3列をネジ止めしていく。勾配も緩く風の少ない場所のため、重ね部分に関しては全山で、真ん中部分についてはひと山飛ばしでネジ止めしていった。

そしてキャップを閉じていくのだが、このキャップが想像以上に硬い。グローブをして親指や手のひらの色んな部分で押してみるが、これがとても痛い。しかも時折ラスボス級に硬いのが混ざっており、友人とふたりで「つらい、つらい」と泣き言を漏らしながら閉めていった。ネジが届かず、少し押し付け気味に止めたところなどはキャップが更に閉めにくくなっており、それも含めてコーススレッドは65-75mm程度と長めのものをおすすめしたい。

先人たちのブログを読んでもこの硬さについての言及は確認できず、たまたま我々のグループが入手したロットが硬かったのかもしれない。何事もやってみなければ分からないと思うことの連続である。

 

泣きながら300個を閉め終えて、ついに屋根の完成を見た。

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オンデュリン波板 グリーン 片流れ屋根

 複数人で作業すると、一段落終えた際の感動を分かち合えてよい。筆者が他の誰かと食事をしたり、旅行に行ったりする最も大きな理由だ。

 

上流部の軒先は、棟カバーを垂木まで曲げて打ち付けることで雨仕舞とした。やや微妙だが、役割は果たしてくれよう。

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軒先の処理

ホストツリーと屋根とのクリアランスは十分確保できず、カバーが当たってしまった。野地板の時点で5cmくらいしか間隔を開けていなかったためだ。軽く接触しているだけで侵襲度は低いと思うが、理想的ではないので完成後に修正を予定する。

 

屋根完成後強い雨も幾度かあったが、下地の合板が濡れることはなかった。この波板の耐用年数は、シベリアで50年以上持っている実績があるようだ。雨漏りより先に土台が腐るだろう。雨の音も小屋内に響かなくてとても良い。

 

 

 

これで屋根がしっかりしたので、次は壁の作業を進めていきたい。2人いるだけで作業が5倍進む気がする。