ツリーハウス施工記録

建築素人がツリーハウスをセルフビルドしています。トラブル続きの施工記録です。随時更新

作業記録 9.21-23 その2

さあ、ようやく屋根を貼り終えたので、次は壁合板を貼ってしまおう。

 

ツーバイ工法は445mm前後のピッチで2x4材の柱を立て、それらに構造用合板を外張りすることによって、面で建物全体の強度を保つコンセプトである。通常この規模の小屋であれば、壁の枠組みに合板を貼ってしまってから床面にネジ止めした方が作業性が良い。しかし、作業人数の制約と、周囲の足場が悪く平地から建設現場までのデリバリーが困難なことから、先に枠組みのみを垂木を含めて組んでしまい、後から合板を貼っていく順序にした。また、小屋の出入り口が斜面下側で高度がある部分なため、斜面上側の低いところから小屋に出入りできる状況を保っておきたかったという理由もある。

結果的には、足場が悪いところに脚立をかけて合板を貼っていく苦労の方がやや大きく、合板自体の輸送も大変だった。やはり合板まで貼ってしまった枠組みをプラットフォーム上に固定し、出入り口部分の合板のみ外しておいて、目処が立ったら最後に貼るという順序の方が適していたように思う。

 

合板1枚(910x1820mm)で貼ってしまえる部分は既に貼ってある。残りの半端な切断が必要となる部分をひたすら測って、切って、貼っていく。山中の作業が多いだろうと予想し、バッテリー駆動の丸のこを用意しておいたのが非常に有益であった。

www.bosch.co.jp

この商品(PKS18LIN)であるが、2x4材や合板を切るのにパワーは申し分ない。L字ガイドを使えばそれなりに正確なカットもできると思う。結構高額な買い物なので、自宅(賃貸マンション)でのDIYにもメインで使っていこうと思っていたが、切断時の騒音が予想よりも大きく、粉塵の発生もやはり多い。ベランダでの使用ははばかられたため、ツリーハウス専用に近い使い方になりそうだ。ただ、コードが無いので取り回しはすごく楽。合板加工では最強ツールだった。

 

壁合板の固定は、2人以上は必要だと感じた。小屋の全周にデッキないし足場があれば、一人で押し付けて貼っていくのも可能とは思うが、デッキは半周のみで他は足場の悪い斜面という状況では困難だった。

窓部分は、正直面倒だったので後からくり抜けばいいわと思ってそのまま貼ってしまった。後日くり抜きノコギリで3箇所切ったが結構苦労したので、合板を窓に合わせて切ってから貼った方が良いかもしれない。

 

なにはともあれ、出入り口部分の1枚を残して、すべての壁を覆い終えた。

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空いているのは将来的にドアの部分である

壁が覆われると、ついに雨風をしのげるようになる。最も基本的な建物の構造はできたわけだ。

もちろんこれで放置すれば、雨で合板がすぐに腐っていきカビ屋敷となり、数年で朽ちてしまう。しかし、ここからは建物の耐久性や安全性、快適性に関わる部分にシフトしていく。ひとまずは床と屋根と壁、これらが一通り揃ったことを喜びたい。

 

 

次に行うべきことは、窓のくり抜きと、透湿防水シートを貼ることだ。これでブルーシートハウスを脱却できる。街にも白いシートを貼った状態でしばらく置いてある建築現場があることを考えると、シートだけで割と放置可能なのだろう。

壁について言えば、内側は断熱材、内壁、塗装、外側は胴縁、外壁材が残っている。

床についても、きしむところがあるので合板を二重に重ねたい。裏側から断熱材を根太間に入れ、下から目隠しをする。

天井にも通気を確保しつつ断熱材を入れ、天井板で覆う作業がある。

デッキに関しては、沈んできた側のサイドデッキを追加するのと、既存の根太部分のデッキ張りの完成、手すりの設置、斜面からの階段の設置が必要である。

そして、窓とドアも設置しなければならない。

 

まだまだやらなければならないことは多い。しかし、工程を書き出せるくらいになってきた。これは作業が進んでいることを表す以上に、自身の見通しをつける能力が上がっていることも表していると思う。2棟目ではこうしたい、と想像することも増えてきた。もうすでにこのツリーハウスづくりをやって良かったと思っている。成長は人生における最も喜ばしいことのひとつだ。

 

ではまた