作業記録 6.22-25 その1
前回作業は、土台に根太と床合板を貼り、デッキ上で乾杯するところまでであった。
その際、樹木に固定しているM20ボルトがかなり傾き、危うい状況になっていた。その場は鉄の突っ張り棒でボルトの横を持ち上げて補助し、崩落はしないように支えて終了した。
20日ほどの日数が空いたが、土台自体は特に変化した様子もなく、ボルトも抜けかけではあるものの保ってくれていた。
100mmのボルトでは樹木の芯に刺さっている長さが短すぎてすぐに傾いてしまうため、ボルト交換からの作業である。
事前に色々検討した結果、ボルトを2サイズアップしてM24とし、さらに抜けてくることが無いように、長いボルトで樹木を貫通するように設置することにした。長いボルトはなかなか売っておらず、寸切で代用とした。樹木の直径が420mm前後だったので、1500mmのステンレス寸切を注文し、2つに切断することとした。
あいにくグラインダーを持っておらず、手持ちの一般金属用の金鋸で勝負を仕掛けた。両側を重量物で固定し、正座しながら両手でゴリゴリやっていくと、ちょっとずつ削れるようだ。なんとかいけそうだったので、90分ほどの時間をかけて切断した。少なからず後悔したため、次からは寸法で注文しようと思う。
現地に向かい、ボルトの左右をジャッキアップしてボルトを抜く。抜いた瞬間崩壊する恐怖もあったが、何箇所も柱を立てておいたので微動だにしなかった。
そして、新たに入手した径21mm 全長600mmのドリルで木の幹を貫通させる。その穴にダブルナットで寸切をねじ込んでいくのだが、これがとても重い。特大のパイプレンチでグイグイやるのだが、全然進んでいる気がしない。随分頑張ってもまだ10cmくらいだ。
しかしこれはアメリカのツリーハウスメーカーでも苦労していた。幸い友人が手伝ってくれていたので、レンチ手元の先端にロープをくくりつけ、下から引いてもらいながら二人がかりでねじ込んでいく。2時間くらい奮闘を続けて、ついに2本とも貫通させられた。
こうして晴れてボルト問題は解決。今後さらに貫通した反対側にも土台を追加し、木を囲むようにして補強を行う予定。
やってみて分かったが、貫通するまでねじ込むのは相当の労力を要する。また、ドリルで穴を開ける際、慎重に水平を確認しながら行っても、どうしても数cmの誤差が生じうると思う。
それを考えると、樹木の芯の部分に20cm程度ねじ込めば十分と思われる。木の両側にボルトを付けたい場合でも、貫通させるよりもそれぞれねじ込んだほうが、高さも合いやすいし労力も少ないだろう。長さ285mmのボルト規格がちょうどいいかもしれない。
ボルト部分の問題はこれにて一旦解決したが、また別の問題が浮上してきた。今日は眠いのでまた次回へ。