ツリーハウス施工記録

建築素人がツリーハウスをセルフビルドしています。トラブル続きの施工記録です。随時更新

作業記録 6.22-25 その2

季節は梅雨に入り、今回の作業日も4日中2.5日は雨の予報であった。午前中晴れていれば雨が降る前に出来るだけ進めたいため、昼ごはんも遅らせて、頑張って作業をしていた。

しかし予想に反して4日間とも雨が降ることはなく、前半に飛ばしすぎたペース配分のため毎日疲労を蓄積させることとなり、体力的に消耗の激しい4日間であった。
 
さて、前回はボルトを貫通させることに1日を費やした。お陰で破滅的展開は回避することができた。
ツリーハウスの方は現在床の合板を貼ったところまでだったので、次は壁のパネルを作る段階だ。
 
通常のツーバイフォー工法では、2×4材で壁の枠組みを組み立て、枠のの直角を正確に調整したところに構造用合板を貼り付ける。全ての壁を組み立てたあと、床の上に運び上げ、床の根太にネジ止めし、壁同士も接合することで壁が成立する。
合板はホームセンターで最も手に入りやすい針葉樹合板の910×1820×12mmのものを用いれば良いようだ。おおむね1枚あたり1200円前後で買えれば良いだろうか。
合板を貼り付けると、この板が面として斜め方向の力に抗ってくれる。そのため筋交い(骨組みの写真でよく見る斜めの柱)は基本的に必要ない。枠組みが縦横の格子だけになるので、断熱材が入れやすくて嬉しい。
 
ここでも柱と柱の間隔を検討する必要がある。合板の寸法的には、455mmピッチ(柱と柱の間隔でいうと417mm)で作るのが最も無駄がなく、作業性も高い。しかし今回使用する(値段に釣られて買った)グラスウール断熱材の幅が430mmであるため、通常よりやや広い430mm間隔で作った。
また、合板を貼ってしまうと壁はかなり重くなる。枠組みだけなら一人で動かせるが、合板を貼った後では二人でも山の上に運び上げるのが一苦労になる。そのため、合板は土台に組み付けた後に貼ることとして、まずは枠組みの作成を優先した。
 
典型的なツーバイフォーであれば、床合板を貼り終えた段階で、水平がきちんと取れた平面(プラットフォームという)ができる。この上に2×4材を置いて、悠々と組んで行けば良いわけだ。
しかし今回は土台の不安定性もあり、あまり水平が正確でない。さらに、2×4材をこつこつ山に運び上げるのも一苦労である。そのため、作業場で壁の枠組みを組み立て、それを一気に山に運び上げて、プラットフォームに固定する段取りで作業した。
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この壁を設計するときに一つ問題となるのが、角の部分をどう処理するかだ。縦の材が単独の2×4のみだと、角を担当する壁の断熱材の耳を固定する面が確保できないし、内装側のボードの隅を打ち付ける柱も確保できない。
また、壁同士の接合を担うため四隅の強度は高い必要があるらしく、ツーバイフォーを何本か重ねて構成する方法を取ることが多い。
具体的には、壁の端っこの柱は2×4を3本重ねて作成すると、内壁や断熱材を固定する部分を確保できる。そこに接合する側の壁は、通常通り端っこも2×4を1本だけで作成し、壁同士を組み立てる際に3本重ねの方に充分固定しておけば、高い強度を確保できる。
この他にも隅の処理の仕方は何通りかあるようだ。
 
しかし、筆者は設計段階でそこまで考えておらず、2×4の隅の柱だから4×4でよいだろうと短絡的に考え、89mm×89mmの柱で作るよう図面を作った。しかしこれでは断熱材や内壁を固定する部分が取れないことは、賢明な読者諸君になら自明のことであろう。
多少の無理をしてでも書き換えればよいものだが、プラットフォームも寸法通り作ってしまったし、すでに賽は投げられているため、現行の設計で行くことにした。
 
4×4材はあまり流通していないようで、案の定最寄りのコメリにも置いてなかった。そこでよく使われる方法が、2×4と2×4の間に12mmの合板を挟むやり方だ。
2×4はおよそ38mm×89mmなので、合板を挟むと38+12+38=88mmとなり、ほぼ4×4の寸法になる。ちょっと面倒だが、これを採用しよう。
 
窓はピッチ1個か2個分に作れば楽だ。枠の両脇の柱には、窓の重みに耐えるための補強の材を、窓枠の下に追加する。その分断熱材が圧縮され、入れにくくなると嫌なので、ここは薄めの1×4とした。長軸方向の圧縮力のみ働くので、1×4で充分ではないかと考えた。
 
ひとりでなんとか3面分の枠組みを組み立てて、友人の助けを得て山に上げ、プラットフォームに固定した。
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壁の枠が立って、一段と家感が出てきた。ワクワクしてきたね。
 
壁の枠組みの上下の梁は、出来るだけ1本の2×4材で作成するべきとのこと。今回のハウスは1辺2948mmなので、12Fで足りる。さらに、4隅の重なり方が互い違いになるように、もう1段、梁を重ねると強度が増すようだ。
理想的にはそうなのだが、作業日の手持ちの12F材が足らず、梁は1段だけで、しかも6Fを繋いで組み立てた。強度的にはお粗末だが、軽量化を優先したことにしよう。梁を繋いで作らなければならないときは、せめて上下の梁が同じ柱のところで繋がるのではなく、接続部をずらして組み立てるべきである。最低限それはやった。
 
この段階では、枠だけなのでまだグラグラ。残る1面の壁を組み付けて、構造用合板を貼ると、しっかりと強固な壁となる。
明日には到達したいと願いつつ、2日目の作業を終えた。
 
次回、また土台で問題が発生する。ニヤニヤしながらお待ちください。